英語

英語苦労している人がいるみたいなんでちょっと書いてみます。ちなみに俺は英検5級。

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どの程度の英語力が必要か

基本的に理系の文章は、簡潔明快である事が求められます。これは英語も日本語も一緒です。小説のようにごちゃごちゃした表現や、1文で複数の意味を持たせたりするような事はありません。なので必要とされる英語力は文法に限って言えば中学生レベルでも構いません。

英語をネイティブに話す人の割合の方が少ないわけですから、怖がらずにチャレンジして下さい。

いきなり難しくてわかりません><

WikipediaにはSimple Englishがあります。ここで練習してみるのもいいかもしれません。

Master English Grammar

大變私見であるけれど、ある程度このページを開いてくれた諸氏に英文法とその心構へを繙きたいと思ふ。

たとへば厄介な語である「as」は、たいてい前置詞「〜として」の意味で登場する(接續詞や關係代名詞にすることは無いね、メソッドが普通の文章ではをかしいだらう)。Objective-C の Cocoa が好例であるけれど、英文を略さずに確りと示す API ではメソッドから意味が類推しやすいし、使ふ單語からも動作を理解しやすからう(註:Cocoa では略稱を用ゐないためメソッド名が長い)。

學校で習ふ英文法は、英語學習と恐らくは equal(イコール)であつて、それに拒否反應を示すことも多い。けれども、この英文法は疎かにできないものであつて、本當の英語力には必須の分野である。まだ疑問に思ふ君はおそらく「でも英語喋れないし聞き取れないよ」と考へてゐることだらう。勿論、その通りである。しかし、かういつた聞き取りに關しては留學しろとだけアドバイスしておかう。日本に居る限り身に付かない反面、ある程度英語學習ができた者なら一ヶ月から三ヶ月で日常會話はできるはづである。

一方で英文法であるが、これの重要性は Shakespear は讀めるかの問ひを考へて欲しい。日本では近代文に於て難解な内に入る森鷗外の舞姫を思ひ浮かべて欲しい。「石炭をば早や積み果てつ」のアレである。なかなか讀めた物ではないだらう。さうなのだ。日本の英語學習は讀み解くこと、讀解を重視してゐる。また、英文法に關しては高校と雖も歐州ではラテン語學習に用ゐるやうな「語學」的專門性がある程度見受けられる。

英語學習の分野

この三つを常に心がけて欲しい。實際には次の應用になる。

會話は人間には備つて機能であつて、訓練次第だ。讀字障礙といふ病気があつて、話せるけど字がてんで讀めないといふ物がある。これの原因は、人間にはそもそも字を讀む機能が腦にはないからであると云はれてゐる。君逹も肝要なのは、人間には本來備はつてゐないことを「學習」することなのだ。赤子は教へねど話せはするが書きはしないし讀めもしない。誰かが諭す必要がある。

讀解は英文法と語彙をフル活用する場である。學習は恐らくこれから始めると宜しい。

書取は國語と英語の接合を行ふことである。英語で思考するには長い年月が必要であつて、簡單なのは國語の概念を適當に置換ることだ。通じる英語を話すには、英文法を知らねばならない。單語だけならべても(簡易なら通じるけど)、確りとはしない。

英文法

あまり子むづかしく考へないで欲しい。文法には二系統あつて、語彙に關するものと、純粹な文法に關するものとである。語彙に關するものは語法と呼ばれ、これは時代と共に變化する。簡單にいへば、「世を貪らざらんぞいみじかるべき(徒然草)」のやうな古い表現を「語法が違ふ」と表現して、「世を貪らざらん」などの語順のやうな文章構造を(純粹な)文法といひ、これは時代が變化しても一致せねばならない。若しこれが變化すれば「違ふ言語」になつてしまふし、よく言葉は變はるものとか聞くけれど、これは語法が變はるのである。そして、英文を讀む上で一番厄介なのはこの語法なのである。まづは文法から話をしよう。

文法から習ふならば、文字、品詞の種類、文章構造(SVの文型)などになるだらう。すぐに時制へと移り、態、法、相、といつたものへ學習が進むはづだ。その際、君がまだ漢文や國文法を知らないやうといふなら、それも學習した方がよい。相乗效果といふやつで、比較的似た概念が山ほど出てくるからだ。ただ似てるのではなくて、差異があり、その差異を認識する、すなはち比較することで、英文法の正しい輪廓を視ることができるのではと期待する。比較は人間的思考の原點であり、これをすることで論理的内容はだいたい頭に入る。文法基礎語彙として、be動詞や接續詞が擧げられるけれど、すぐに憶えてしまふだらう。

一方で語法は常に學ばなければなるまい。出齒龜事件といふのがあつて、今でもスケベを出齒龜をいふのは明治のこの事件に起因するのだけれど、此の時に「出齒龜」といふ語が生まれた。當時は「出齒る」なんて言葉が流行つたと鷗外は書いてるけれど、かういつた言葉の遣ひ所に關する文法事項を語法と言ひ、專ら語彙を必要とする。知らなければ「やーい出齒龜」と罵られても何の事とかサッパリである。またこの「ノノシル」も平安時代には「大きな聲をだす」ことであつて、今の意味はない。これも語法だ。

最近は「これまじやばくね?」「え? なにがやばいの?」といふ會話を聞く。これは笑ひ話で、前者は「これってすごいよね」位の意味で「やばい」をつかつたが、後者は本來の厄場(やくば)といふ刑務所的な場所を指す言葉から「あまり宜しくない事」の意味となつた言葉として捉へてゐる。何だ、日本語が壞れてるなど目くじらをたててくれるな。「まじやばい」に似た表現は古文にもある。それは「いみじ」などであつて、かういつた表現で用ゐる場合は「程度の甚だしさ」を表す。「まじやばい」といふ語を知ることが語法の學習、形容詞は時に「程度の甚だしさ」を表し本來の意味は薄れるといふ不偏的語學特性を學ぶことが文法學習だ。

少し英文法を知つてる君に話すなら、原型不定詞はもともとto不定詞でtoが省略されたといへば、なぜ原型をとるか理解できよう。

英會話と發話、其の他雜多なこと

ブリテンに留學しろ(單語レベルなら發音のわかる辭書などもよい)。American だとか、British だとかあるけど、世界的には英國が標準で、日本の如き米英語はめづらしいみたい。豪州など幾つか方言あり。英國ではアイルランドなどの影響もあるとかないとか。綴りであるとか、語法であるとかも、少しかはりますが、方言によつて使ふ語が違ふアクセントが違ふなどは日本でも同じ。

綴りは、「思ふ」を「オモフ」とするか「オモウ」とするかであつて、今は義務教育もあつて政府が決めてる感が強い。朝鮮では韓國はハングルにするか、漢字混じりかなども綴りの内に入るけれど、ハングルの正書法がない爲困つてるらしい。

正書法は、どうやつて文字を綴るかの規則であり、基本的には古典に習ふことが多い。といふのも、字を書くときは昔の人が書いた物をみる必要があり、氣がつくと古い物になつて發音と乖離したゼ、といふわけだ。日本では歴史的假名遣ひを元にした「現代かなづかい」「現代仮名遣い」といふ綴り方を採用する。「こおり」「おおかみ」は「こうり」「おうかみ」ではないのと問はれれば、歴史的假名遣ひでは「こほり」「おほかみ」とあり、このホをオにした(ハ行をア行にの規則に基づく)と説明される。歴史的假名遣ひは非合理として始まった現代かなづかいでは、「食ふ」を「食う」にした規則と整合性を持たせる必要があつた。

斯樣に、國により樣々な正書法が存在する(昔からの文字無き國は別)。英語では -se と -ce の違ひなどが生まれるけれど、あまり意識しなくて宜しい。好きな方を憶えたまへ。しかしAmericanに許りふれてゐるといざBritishがくると、「あれ?このスペル知らんわ」状態になるから、書き分けがあること位は頭の隅に置いて於いて欲しい。

學習書

語彙のために個人的にはラテン語由來の語の語源を纏めた本を薦めたい。暇な時に眺めれば、ラテン語に基づく「全ヨーロッパ的」語彙が身に付く。語彙に關しては適當な物でよく、センター向け程度で充分だらう。勿論、たくさん文章を讀むならばそれだけでも相當な語彙を拾ふことが可能だらう。

私の高校では初年にこれを渡された。なかなかの良書であり、讀解に關してはこれだけで充分と思はれる。「マスター英文法」で有名な中原氏であるが(マスター英文法もオススメ)、併用すると宜しい。「誤譯の構造」などの著書や、旺文社のセンター向け英文法の問題集「基礎英文法問題精講」などもある。ちなみに私の高校では「誤譯の構造」を除く三つを渡されました。

聞いたこともないやうな出版社であるが、學參として生殘つてるのが良書のあかしとでも思て欲しい。英譯(英作文)に關してはこれをやりこなせば充分かと思はれる。佐々木氏には「英文構成法」「英文解釋考」などの著書がある。英作文は、まづ英文を憶えることから始めて、その英文を英文法を使つて組換へ、出力することを心がけて欲しい。

私が(ry そのに。和文英譯の修業と同じパターンの著書だけど、やや内容は薄い。かういつた本は、どれだけ暗唱例文があるか程度の差しかない。これも良書。日榮社は 30日シリーズとかがあるけれど、適當にこなしておけばよい。

私が(ry そのさん。長文を讀むことは綜合力を問はれる(云々。そこらへんはとりあへずこれの前書き讀め。先程の中原氏が著書。

洛陽社で尤も有名な學參。古文のために擧げた。小西博士は國文法の研究者としても名高い方らしい。洛陽社は良書が多いので適當に見つけて欲しい。

數學の問題集。多分、ⅠⅡⅢABとやれば充分。スキルとして必要でせうから擧げた。

學參總括

實をいふと、ここに擧げた本の殆どは初心者には向かない本許りであり、人によつては大學院で大丈夫な位と評する内容である。慥かに高校レベルからはみ出すこともあるし、むづかしい。けれどもこれらは本當の力がつく良書である。かういつた荒療治な方が個人的には有效だと(私には有效だつた)思ふので、ある程度オツムに自信があれば挑戰して欲しい。

わかりやすさ許りを求めた現在の状況を私はあまり好きではない。むしろ、オリジナルといふ數學問題集のやうに答へがサッパリしてゐて自分で考へるタイプの方が勉強には向いてゐると思ふ。


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