#contents

*英語 [#ca331e6b]
英語苦労している人がいるみたいなんでちょっと書いてみます。ちなみに俺は英検5級。
Yes, English!

*道具 [#b47fcb41]
(さっと辞書が引けると便利です。追加希望)
-Firefoxアドオン
--[[backword:http://oshiete.new-akiba.com/archives/2006/08/firefoxbackword.html]]   発音も分かる無料マウスオーバー辞書
--[[Mouseover Dictionary:http://www.forest.impress.co.jp/article/2006/10/26/mouseoverdictionary.html]]  “英辞郎”の辞書データをマウスオーバー検索できる
(オフラインに辞書を持つタイプ)
--[[Dictionary Tooltip:http://bushwhacker.seesaa.net/article/12469028.html]]   多くの辞書が選べます

-Macな人へ
--Dictionary 2.0 & Spotlight
さっさと10.5に汁。Spotlightで単語を検索→意味と解説(小学館・プログレッシブ英和辞典)
単語を選択して、コンテキストメニューを選ぶと簡単にSpotlight検索出来ます。
単語をマウスオーバーしてCtrl+Cmd+Dはもっとお手軽かも。10.4 からの Oxford もあるけど、これでいい人は要らんわな。アポーはアクセシビリティのためのスピーチ機能(英語のみ)に力を入れてます。TextEdit なぞでスピーチさせるのも手だぜ。
単語をマウスオーバーしてCtrl+Cmd+Dはもっとお手軽かも。三本指でのタップで辞書を引くことも出来る。10.4 からの Oxford もあるけど、これでいい人は要らんわな。アポーはアクセシビリティのためのスピーチ機能(英語のみ)に力を入れてます。TextEdit なぞでスピーチさせるのも手だぜ。

**辞書 [#hb5bb2ad]
-[[英辞郎:http://www.alc.co.jp/]] ちょっとアレな例文でおなじみ
-[[goo 辞書:http://dictionary.goo.ne.jp/]] まあ定番
-[[Oxford Advanced Learner's Dictionary:http://www.oxfordadvancedlearnersdictionary.com/]] 英語学習者向けの英英辞書

**翻訳サイト [#f2b4c172]
-[[Excite翻訳:http://www.excite.co.jp/world/]] これくらいしかとりえが(ry
-[[Yahoo!翻訳:http://honyaku.yahoo.co.jp/transtext/]]
-[[Google翻訳:http://translate.google.com/translate_t?hl=ja]] ヨーロッパ方面の言語に強い?
-[[Cross Translation:http://sukimania.ddo.jp/trans/trans.php]] 複数の翻訳サイトを横断して翻訳
**ソフトウェア [#t17a48c3]
-[[翻訳パネル:http://www4.pf-x.net/~nazodane/koya/extension/translation.xhtml]] サイドバーで翻訳できるFirefox拡張 便利
-[[Google ツールバー:http://www.google.com/support/firefox/bin/static.py?page=features.html&v=3&hl=ja]] 実はマウスオーバー辞書が使える
-[[Lingoes:http://www.lingoes.net/]] デフォルトの設定だと範囲選択してCtrl+右クリックで説明が出てくる。

**Podcast [#a85b1aab]
-[[CNN.com - Podcasting:http://edition.cnn.com/services/podcasting/]] CNNのポッドキャスト 短いニュースが1日5度くらい更新されるCNN News updateやビデオもあるよ.アナウンサーはどこで息継ぎしてるんだってくらい速いので上級者向き

-[[English as a Second Language Podcast:http://www.eslpod.com/]] 英語を第二言語とする人向けのPodcas.3日に1度くらいの更新.速度はゆっくりめで高校生でも聞き取りやすい.難しい単語は中で説明してくれたりもする. 話題は軽いコントみたいなノリが多い.

-[[Podcastでプログラマーに必要な英語をStudyしよう! - @IT:http://www.atmarkit.co.jp/fjava/column/andoh/andoh34.html]] 

**学習 [#f32eabc2]
-リンク
--[[お気楽、中学英語:http://www11.plala.or.jp/kaisyu/index.html]]
--[[中学英語ポイントノート:http://www.egao21.com/01/resume/]]
--[[中学校英語学習サイト:http://english.005net.com/index.htm]]
--[[サルでもわかる、高校英語教室:http://english.005net.com/index.htm]]
--[[進学学習指導 誠衛塾 英語学習相談室:http://english.005net.com/index.htm]]
--[[英語学習室-Study Room:http://www2r.biglobe.ne.jp/~mieda/mondai/index.html]]
--[[機械翻訳 しっかり入門:http://www.marlin-arms.com/jpn/column/mt101/]]~
第3章で機械翻訳の原理について解説している。
-書籍
--基礎英語
---[[NHK英語でしゃべらナイト CD付き シャドーイング入門 4週間プログラムドリル:http://www.amazon.co.jp/dp/4072764698]]~
最近の流行り~
---[[新TOEICテスト 英文法をはじめからていねいに:http://www.amazon.co.jp/dp/4890854886/]]~
これが気に入らなければゼロからはじめる新TOEICテスト英文法や新TOEICテスト中学英文法で600点!でもよい。
---[[チャート式シリーズ ラーナーズ高校英語 :http://www.amazon.co.jp/dp/4410111043/]]~
英語が苦手な人向け、上記の副読書としても。高校総合英語Harvestでもよい。~
タイトルに高校とあるが中学レベルの文法もフォローされている~
また例文も文法事項を理解させるためのものとなっており極力難しい語の使用は避けられている。
---[[英文法のトリセツ:http://www.amazon.co.jp/dp/4757408447]]~
一般的な英語の参考書が理解できない人向け。~
---[[中学・高校6年分の英語を総復習する:http://www.amazon.co.jp/dp/4860641663]]~
軽く流す感じで思い出したい人向け。学習ドリルのような書籍。~
---[[速読英単語 (1) 必修編:http://www.amazon.co.jp/dp/4860666321/]]~
元祖長文で憶える形式の英単語帳。これに限らずZ会の単語帳は内容が教養的で読んでておもしろい。~
最新の6版は構文集がないので注意。また単語の意味を辞書的に並べるのを止めて絞っている。
---[[Next Stage英文法・語法問題:http://www.amazon.co.jp/dp/4342431203]]~
演習書。
--技術英語
---[[理工系のための英文法再入門:http://www.amazon.co.jp/dp/4274200116/]]~
初心者向け。4章(前置詞)と7章(助動詞)が参考になる。
---[[はじめての技術英語:http://www.amazon.co.jp/dp/4860640225/]]~
初心者向け。おすすめ。
---[[技術系英文ライティング教本:http://www.amazon.co.jp/dp/4820781499]]~
初心者向け。おすすめ。
---[[速く・正確に読む-ITエンジニアの英語:http://www.amazon.co.jp/dp/4789014207]]~
---[[工業英検1級対策:http://www.amazon.co.jp/dp/4820781057]]~
上級者向け。工業英検対策本はこれ以外あんまり役に立たない。
---[[理系のたまごシリーズ:http://www.alc.co.jp/cnt/rikei/]]~
初心者向けから上級者向け、単語帳までいろいろ揃ってる。でもお値段が…orz~
あと時々変な訳がある。ニューラルネットワークが神経回路網になってたりとか。
-番組
--[[NHK語学番組 | トラッド ジャパン |:http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/trad/]]~
--[[NHK語学番組 | 基礎英語1 |:http://www.nhk.or.jp/gogaku/english/basic1/]]~
定番中の定番、基礎英語2、基礎英語3もある。基本的には中学英語。

*どの程度の英語力が必要か [#wa0a354b]
基本的に理系の文章は、''簡潔''で''明快''である事が求められます。これは英語も日本語も一緒です。小説のようにごちゃごちゃした表現や、1文で複数の意味を持たせたりするような事はありません。なので必要とされる英語力は文法に限って言えば中学生レベルでも構いません。

英語をネイティブに話す人の割合の方が少ないわけですから、怖がらずにチャレンジして下さい。

*いきなり難しくてわかりません>< [#b48fe765]
Wikipediaには[[Simple English:http://en.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Simple_English_Wikipedia]]があります。ここで練習してみるのもいいかもしれません。

*Master English Grammar [#x6a8be39]
大變私見であるけれど、ある程度このページを開いてくれた諸氏に英文法とその心構へを繙きたいと思ふ。

たとへば厄介な語である「as」は、たいてい前置詞「〜として」の意味で登場する(接續詞や關係代名詞にすることは無いね、メソッドが普通の文章ではをかしいだらう)。Objective-C の Cocoa が好例であるけれど、英文を略さずに確りと示す API ではメソッドから意味が類推しやすいし、使ふ單語からも動作を理解しやすからう(註:Cocoa では略稱を用ゐないためメソッド名が長い)。

學校で習ふ英文法は、英語學習と恐らくは equal(イコール)であつて、それに拒否反應を示すことも多い。けれども、この英文法は疎かにできないものであつて、本當の英語力には必須の分野である。まだ疑問に思ふ君はおそらく「でも英語喋れないし聞き取れないよ」と考へてゐることだらう。勿論、その通りである。しかし、かういつた聞き取りに關しては留學しろとだけアドバイスしておかう。日本に居る限り身に付かない反面、ある程度英語學習ができた者なら一ヶ月から三ヶ月で日常會話はできるはづである。

一方で英文法であるが、これの重要性は Shakespear は讀めるかの問ひを考へて欲しい。日本では近代文に於て難解な内に入る森鷗外の舞姫を思ひ浮かべて欲しい。「石炭をば早や積み果てつ」のアレである。なかなか讀めた物ではないだらう。さうなのだ。日本の英語學習は讀み解くこと、讀解を重視してゐる。また、英文法に關しては高校と雖も歐州ではラテン語學習に用ゐるやうな「語學」的專門性がある程度見受けられる。

理系であればこそ、かういつた「語學」などの學習に於ても學問的姿勢を志して欲しい。全ての分野には必ず學問としての學習法があり、解法がある。

ちなみに私の英語力は、英檢では三級どまりである。先項までの彼とは別人だよ。二級以降は莫迦らしくてとつてないのだけれど、三級をとつた時は文法的なこと(たとへば文型だとか語法だとか)は全くといつて言ひほど分つてなかつた(はづかしい話だが)。三級は中學なみの學力を有するといふから、中學で習ふことは體系地味てなくても理解できる(網羅的に憶えればよい)といふ證左なのだけれど、兎も角本當の英語力ではないから參考にせぬやうに。

**英語學習の分野 [#e09ede9c]
-文法
-音聲
-語彙

この三つを常に心がけて欲しい。實際には次の應用になる。

-會話
-讀解
-書取

會話は人間には備つて機能であつて、訓練次第だ。讀字障礙といふ病気があつて、話せるけど字がてんで讀めないといふ物がある。これの原因は、人間にはそもそも字を讀む機能が腦にはないからであると云はれてゐる。君逹も肝要なのは、人間には本來備はつてゐないことを「學習」することなのだ。赤子は教へねど話せはするが書きはしないし讀めもしない。誰かが諭す必要がある。

讀解は英文法と語彙をフル活用する場である。學習は恐らくこれから始めると宜しい。

書取は國語と英語の接合を行ふことである。英語で思考するには長い年月が必要であつて、簡單なのは國語の概念を適當に置換ることだ。通じる英語を話すには、英文法を知らねばならない。單語だけならべても(簡易なら通じるけど)、確りとはしない。

***英文法とは [#l48c2100]
あまり子むづかしく考へないで欲しい。文法には二系統あつて、語彙に關するものと、純粹な文法に關するものとである。語彙に關するものは語法と呼ばれ、これは時代と共に變化する。簡單にいへば、「世を貪らざらんぞいみじかるべき(徒然草)」のやうな古い表現を「語法が違ふ」と表現して、「世を貪らざらん」などの語順のやうな文章構造を(純粹な)文法といひ、これは時代が變化しても一致せねばならない。若しこれが變化すれば「違ふ言語」になつてしまふし、よく言葉は變はるものとか聞くけれど、これは語法が變はるのである。そして、英文を讀む上で一番厄介なのはこの語法なのである。まづは文法から話をしよう。

文法から習ふならば、文字、品詞の種類、文章構造(SVの文型)などになるだらう。すぐに時制へと移り、態、法、相、といつたものへ學習が進むはづだ。その際、君がまだ漢文や國文法を知らないやうといふなら、それも學習した方がよい。相乗效果といふやつで、比較的似た概念が山ほど出てくるからだ。ただ似てるのではなくて、差異があり、その差異を認識する、すなはち比較することで、英文法の正しい輪廓を視ることができるのではと期待する。比較は人間的思考の原點であり、これをすることで論理的内容はだいたい頭に入る。文法基礎語彙として、be動詞や接續詞が擧げられるけれど、すぐに憶えてしまふだらう。

一方で語法は常に學ばなければなるまい。出齒龜事件といふのがあつて、今でもスケベを出齒龜をいふのは明治のこの事件に起因するのだけれど、此の時に「出齒龜」といふ語が生まれた。當時は「出齒る」なんて言葉が流行つたと鷗外は書いてるけれど、かういつた言葉の遣ひ所に關する文法事項を語法と言ひ、專ら語彙を必要とする。知らなければ「やーい出齒龜」と罵られても何の事とかサッパリである。またこの「ノノシル」も平安時代には「大きな聲をだす」ことであつて、今の意味はない。これも語法だ。

最近は「これまじやばくね?」「え? なにがやばいの?」といふ會話を聞く。これは笑ひ話で、前者は「これってすごいよね」位の意味で「やばい」をつかつたが、後者は本來の厄場(やくば)といふ刑務所的な場所を指す言葉から「あまり宜しくない事」の意味となつた言葉として捉へてゐる。何だ、日本語が壞れてるなど目くじらをたててくれるな。「まじやばい」に似た表現は古文にもある。それは「いみじ」などであつて、かういつた表現で用ゐる場合は「程度の甚だしさ」を表す。「まじやばい」といふ語を知ることが語法の學習、形容詞は時に「程度の甚だしさ」を表し本來の意味は薄れるといふ不偏的語學特性を學ぶことが文法學習だ。

少し英文法を知つてる君に話すなら、原型不定詞はもともとto不定詞でtoが省略されたといへば、なぜ原型をとるか理解できよう。かういつた何故に答へる學習が語學としての學習である。

***英會話と發話、其の他雜多なこと [#i92b8476]
英會話がしたい? ブリテンに留學しろ(單語レベルなら發音のわかる辭書などもよい)。American だとか、British だとかあるけど、世界的には英國が標準で、日本の如き米英語はめづらしいみたい。豪州など幾つか方言あり。英國ではアイルランドなどの影響もあるとかないとか。綴りであるとか、語法であるとかも、少しかはりますが、方言によつて使ふ語が違ふアクセントが違ふなどは日本でも同じ。

綴りは、「思ふ」を「オモフ」とするか「オモウ」とするかであつて、今は義務教育もあつて政府が決めてる感が強い。朝鮮では韓國はハングルにするか、漢字混じりかなども綴りの内に入るけれど、ハングルの正書法がない爲困つてるらしい。

正書法は、どうやつて文字を綴るかの規則であり、基本的には古典に習ふことが多い。といふのも、字を書くときは昔の人が書いた物をみる必要があり、氣がつくと古い物になつて發音と乖離したゼ、といふわけだ。日本では歴史的假名遣ひを元にした「現代かなづかい」「現代仮名遣い」といふ綴り方を採用する。「こおり」「おおかみ」は「こうり」「おうかみ」ではないのと問はれれば、歴史的假名遣ひでは「こほり」「おほかみ」とあり、このホをオにした(ハ行をア行にの規則に基づく)と説明される。歴史的假名遣ひは非合理として始まった現代かなづかいでは、「食ふ」を「食う」にした規則と整合性を持たせる必要があつた。

斯樣に、國により樣々な正書法が存在する(昔からの文字無き國は別)。英語では -se と -ce の違ひなどが生まれるけれど、あまり意識しなくて宜しい。好きな方を憶えたまへ。しかしAmericanに許りふれてゐるといざBritishがくると、「あれ?このスペル知らんわ」状態になるから、書き分けがあること位は頭の隅に置いて於いて欲しい。

**初級簡易英文法拔萃 [#v43eeddb]
まづ品詞ぐらゐ意識して欲しい。けれど古文に於て品詞分解に精を出す許りではないことから明らかなやうに、これが主眼ではない。飽くまで讀解を助けるために品詞を意識して欲しい。

***品詞の種類 [#s4f6c819]
-名詞(Noun)
-代名詞(Pronoun)
-形容詞(Adjective)
-副詞(Adverb)
-動詞(Verb)
-接續詞(Conjuction)
-前置詞(Preposition)
-間投詞(Noun)
-冠詞(Article)
-助動詞(Auxiliary Verb)

普通、冠詞・助動詞は副詞・形容詞扱ひとする。

冠詞は印歐語獨得の物で名詞の格を示すためにあつたりするのだけれど、格變化を喪失しためづらしい言語である英語では「a」「the」ぐらゐしか登場しない。

格變化は文章構造を決定づける要素なのだけど、すなはち I my me のやうな變化で續くおのおの單語との關係を示してゐた。しかし英語ではこの關係を動詞を中心とした「語順」で判斷する。日本語は「助詞」との膠着で意味を決定するが(特に格助詞と呼ばれる)、英語に於いては「語順」が肝心となる。語順は動詞の種類である程度決まる。これをして語法と呼ぶ。

それから、次の名前を聞く事がある

-疑問詞(疑問代名詞、疑問形容詞、疑問副詞)
-關係詞(關係代名詞、關係形容詞、關係副詞)
-準動詞(動名詞、不定詞、分詞)

やや特殊であるから區別するだけであり、とくに品詞といふ訣ではない。準動詞や關係詞に關しては高校の學期一杯を使つてまで説明できる内容であるから、相當にややこしい。

***構成單位 [#w7c7438f]
-文(Sentence)
-節(Clause)
-句(Phrase)
-語(Word)

この四つで構成される。「文>節>句>語」となる單位であり、接續詞は節を繋ぎ前置詞は句を繋ぐ。節や文には必ず主語と述語がある。動詞は準動詞を構成して句や節を作ることがある。

***英語の五文型(Sentence Pattern) [#pf20d0b3]
-第一文型:SV
-第二文型:SVC
-第三文型:SVO
-第四文型:SVOO
-第五文型:SVOC
-他の文型:SVO to do など不定詞を含む物。この方法では分類できない。

最後は付け加へた。どの文型に於いても必ず主語と述語が存在する。すなはち、これは節や文を考察する爲の方法論である。

第一文型は主語(S: Subject)と述語(V: Verb)だけで構成される。これを構成する動詞を完全自動詞(Complete Intransitive Verb)と呼ぶ。

第二文型は補語(C: Complement)が加はり、述語によつてS=Cの關係を示す。これを主格補語(SC: Subjective Complement)と呼ぶ。A is B の關係であり、これは「AはB」の單純な構造を示す。述語の作用を補ふ役割から補語と呼ばれ、この述語動詞を不完全自動詞(Incomplete Intransitive Verb)と呼ぶ。

第三文型は目的語(O: Object)が加はり、述語は作用を目的語に向け、これを直接目的語(DO: Direct Object)と呼ぶ。この述語動詞を完全他動詞(Complete Transitive Verb)と呼ぶ。

第四文型は第三文型へ更に目的語(O: Object)が加はる。與格とも云はれるこの構造は、前置する目的語を間接目的語(IO: Indirect Object)、後置する目的語を直接目的語(DO: Direct Object)と呼ぶ。間接目的語は「〜に」、直接目的語は「〜を」、の關係を表す。作用の對稱を更に明確にする感じ。前置詞を用ゐて SV iO dO の構造を SV dO for iO など第三文型にすることができる。この述語動詞を與格動詞だとか授與動詞(Dative Verb)と呼び、この目的語を併せて二重目的語(Double Verb)と云ふ。

第五文型は第二文型または第三文型の發展みたいなやつで、これの補語を目的格補語(OC: Objective Complement)など呼び、第二文型の時は主格との關係を表したが、こちらは目的語とO=Cの關係を表す。この述語動詞を不完全他動詞(Incomplete Transitive Verb)と呼ぶ。

他の文型としては、「SV to do」、「SVO to do」、「SV to do.... doing...」などがあるけれど暫くは無視して欲しい。

***重要な品詞 [#vb6028b2]
やはりそれは名詞(Noun)、形容詞(Adjective)、副詞(Adverb)、そして動詞(Verb)である。これらは先の文型の要素であるからだ。SVOCの四種類は次をとる。

|品詞\要素|S|V|O|C|M|備考|h
|名詞|○|-|○|○|△|名詞相當語句を含む|
|形容詞|-|-|△|○|○|形容詞相當語句を含む|
|副詞|-|-|-|-|○|副詞相當語句を含む|

動詞は、準動詞とならねば、當然 V のみ。M は修飾語(Modifier)のことで、SVOC を主要素と呼ぶのに對して從要素と呼ぶ。重要なのは、修飾語が文型と關聯しないことであり、副詞とみればこれを取り除いて文型を考察できる點にある。副詞は補語と間違へやすいので注意。

代名詞は名詞の一部と看做せ、これは目的語や補語をとることができるが、主格補語か目的格補語かで格變化を起す。主格補語ならば主格(I ならば I)をとるが、目的語及び目的格補語そして目的語相當(たとへば前置詞の目的格など)ならば目的格(I ならば me)とする。my や 's などは所屬を表すので屬格だがあまり意識されないので、副詞だとか形容詞だとかの認識が一般的らしい。

名詞の修飾語欄は、名詞が名詞を修飾するが如き同格を意識した。同格は文章における格が同じであるといふことであり、嚴密には修飾關係ではないと思はれる(兩方とも同じ格を爲すから)。幾らか説明的である。文語で遣れ、口語では少ないか。日本語にもあり、古文でお馴染み。同格關係は大變特殊な場合であつて、なほかつ同じ格であるから、どちらであつても文章が成立つ。從つてこれを滿たさない場合は接觸節(關係代名詞)など省略表現かなと疑ふべきである。

形容詞の目的語欄は、名詞相當となつた場合を意識した。形容詞は時に名詞の如く振る舞へる。かういつた例外を除き目的語は名詞しか取らないことを意識して欲しい。

相當語句とは、先程疑問代名詞など擧げたけれど、これがさうである。節や句も必ず名詞か形容詞か副詞かの働きを示す(名詞節、名詞句など)。なほ倒置表現があつて、これらの關係を亂すことがある。

修飾先は決まつてゐて普通は、形容詞は名詞を修飾し、副詞は動詞や形容詞か副詞を修飾し、名詞は同格に於て名詞のみ修飾する。形容詞は、敍述用法か限定用法に分けられ、敍述用法は補語としての用法(〜は赤い)、限定用法は名詞を修飾する用法(赤いリンゴ)である。副詞は名詞相當語句を修飾することがあるが、普通は名詞以外の要素である。

***代名詞の格變化 [#xeb7d348]
英語はこれだけ憶えればよい。文法基礎語彙であるから、さつさと憶えて呉れたまへ。

|代名詞|人稱|性|數|主格|屬格|對格|再歸代名詞|備考|h
|Pronoun|Person|Gender|a Singular or Plural Form|Nominativus|Genitivus|Accusativus|Reflexive|格名はラテン|h
|I|第一人稱|兩性|單數|I|my|me|myself|主格は何故か必ず大文字|
|we|第一人稱|兩性|複數|we|our|us|ourselfs|----|
|you|第二人稱|兩性|單數・複數|you|your|you|yourself(s)|古英語は單複の差あり|
|she|第三人稱|女性|單數|she|her|her|herself|----|
|he|第三人稱|男性|單數|he|his|him|himself|----|
|it|第三人稱|兩性|單數|it|its|it|itself|形式主語で活躍|
|they|第三人稱|兩性|複數|they|thire|them|themselves|----|

對格は目的格のこと。屬格、對格ともに英語では無いに等しいけれど、一應用語なので。

再歸代名詞は再歸目的語を形成する要素である。前置詞が絡むとややこしい意味になる。youの場合のyourselfは複數か單數かでsがつく。

you は單數も複數も取りうる。それ以外は適當に遣ひわけること。また疑問詞なども變化を若干の持つ。關係代名詞も當然あるけれど略。

|疑問代名詞|主格|屬格|對格|h
|Interrogative Pronoun|Nominativus|Genitivus|Accusativus|h
|who|who|whose|whom|
|what|what|----|what|
|which|which|----|which|

**學習書 [#x5253435]
語彙のために個人的にはラテン語由來の語の語源を纏めた本を薦めたい。暇な時に眺めれば、ラテン語に基づく「全ヨーロッパ的」語彙が身に付く。語彙に關しては適當な物でよく、センター向け程度で充分だらう。勿論、たくさん文章を讀むならばそれだけでも相當な語彙を拾ふことが可能だらう。

-新英文讀解法(聖文新社・中原道喜) ISBN: 978-4792218041

私の高校では初年にこれを渡された。なかなかの良書であり、讀解に關してはこれだけで充分と思はれる。「マスター英文法」で有名な中原氏であるが(マスター英文法もオススメ)、併用すると宜しい。「誤譯の構造」などの著書や、旺文社のセンター向け英文法の問題集「基礎英文法問題精講」などもある。ちなみに私の高校では「誤譯の構造」を除く三つを渡されました。

-和文英譯の修業(文建書房・佐々木高政) ISBN: 978-4892490057

聞いたこともないやうな出版社であるが、學參として生殘つてるのが良書のあかしとでも思て欲しい。英譯(英作文)に關してはこれをやりこなせば充分かと思はれる。佐々木氏には「英文構成法」「英文解釋考」などの著書がある。英作文は、まづ英文を憶えることから始めて、その英文を英文法を使つて組換へ、出力することを心がけて欲しい。

-毎年出る頻出英作文(日榮社・太田千義) ISBN: 978-4816801884

私が(ry そのに。和文英譯の修業と同じパターンの著書だけど、やや内容は薄い。かういつた本は、どれだけ暗唱例文があるか程度の差しかない。これも良書。日榮社は 30日シリーズとかがあるけれど、適當にこなしておけばよい。

-英語長文問題精講(旺文社・中原道喜) ISBN: 978-4010327722

私が(ry そのさん。長文を讀むことは綜合力を問はれる(云々。そこらへんはとりあへずこれの前書き讀め。先程の中原氏が著書。

-英文の分析的考え方18講(たかち出版・古谷専三) ISBN: 978-4924327023

ひたすら讀解するための本。何故さうなるのか、ここにこの語があるのは何故か。かういつたことをわづかな例文、ただし高度な英語力を必要とする、と共に讀み解く「解釋」のための本。本屋でみかけたので紹介までに。

-冠詞本

タイトル忘れた。たかが冠詞と侮るなかれ。英語は冠詞に始まり冠詞に終る。英國民でも何故かはわからぬ「感覺的」な冠詞の遣ひ所を確りと論ずるための本。英語の總決算として挑んで欲しい。

-古文研究法(洛陽社・小西甚一) ISBN: 978-4844200000

洛陽社で尤も有名な學參。古文のために擧げた。小西博士は國文法の研究者としても名高い方らしい。洛陽社は良書が多いので適當に見つけて欲しい。小西博士には他に「國文法ちかみち」など著書あり。

-オリジナル(數研出版)

數學の問題集。多分、ⅠⅡⅢABとやれば充分。スキルとして必要でせうから擧げた。

***學參總括 [#q10b8b24]
實をいふと、ここに擧げた本の殆どは初心者には向かない本許りであり、人によつては大學院で大丈夫な位と評する内容である。慥かに高校レベルからはみ出すこともあるし、むづかしい。けれどもこれらは本當の力がつく良書である。かういつた荒療治な方が個人的には有效だと(私には有效だつた)思ふので、ある程度オツムに自信があれば挑戰して欲しい。

わかりやすさ許りを求めた現在の状況を私はあまり好きではない。むしろ、オリジナルといふ數學問題集のやうに答へがサッパリしてゐて自分で考へるタイプの方が勉強には向いてゐると思ふ。


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