RDocとは、JavaのJavaDocのような、ソース中のコメントを解析して 生成されるRubyドキュメント形式です。
このドキュメント生成ユーティリティはRuby本体に標準添付され、 コマンドラインからrdocで呼び出せます。
処理できるのは、Rubyスクリプトはもちろん、Ruby用拡張ライブラリの C言語ソースコードも扱えます。 (なぜか、Fortran99にも対応しています :-)
$ rdoc
で、カレントディレクトリ以下のソースコードをすべて解析して doc/というディレクトリにHTML形式とri形式のドキュメントを生成します。
「#」によるコメント行の連続をひとつのかたまり(ブロック)として扱います。
# ファイル先頭のブロック:
# ファイルについてのドキュメント
#
# クラス定義前のブロック:
# クラスについてのドキュメント
#
class SomeClass
# メソッド定義前のブロック:
# メソッドについてのドキュメント
#
def some_method(arg)
...
end
end
ただ説明を書いておくだけでも有効なドキュメントになるのは 間違いないですが、このブロック中にはSimpleMarkupと呼ばれる 専用のマークアップ文法が使えます。